新たな年度を迎える準備
最近、来年度入学してくる新入生が、高校にやってくる機会がありました。
来年度に向けて、いよいよ準備が始まったなという感じです。
誰が担任になっても、本校に来てくれた生徒には3年間の高校生活をエンジョイして欲しいなという思いで、見守っていました。
今時の15歳は、いろいろな選択肢についての情報が溢れていて、必ずしも全日制の高校に進学する必要はないので、彼らはわざわざ選んで本校に来てくれたということ。それは、非常にありがたいですね。
一方、知り合いの息子さんは、今話題のN高に通っているそう。
その息子さんは、中学校で不登校傾向があり、相談した結果、N高への進学を決めたそう。
普段の生活について話を聞いていると、しょうもないルールや期待に縛られず、好きなペースで進めていると聞いて、羨ましいなと思った。
現任校でも、前任校でも、今この学校をやめれば世界の終わり...と言わんばかりの悲壮感を漂わせて無理に学校を続けるような生徒もいれば、全く授業を聞かず、好きなことばっかりする生徒もいます。
どちらにしても学校にいることが辛いはずなのに、絶対に学校をやめようとしない。
というか、やめられない。なぜなら、親は「ふつうに」高校ぐらい卒業しときなさいと言うし、中卒なら「ふつう」ではないから社会からの目も厳しくなるからだと思う。
でも、これからの時代、高校をなんとなく卒業しただけでは、強者に搾取される弱者になるばかり。なかなか明るい未来が待っているとは、到底思えない。
学校に来るのが辛い子どもが、自分のペースで進んで行けるような選択肢への支援がもっと増えればいいなあと思うが、総理大臣を含めて教育の優先度が低すぎるように思う。人的支援も経済的支援もない。綺麗な言葉だけ並べられても、現実は綺麗事では済まされないですよ、大臣。
教育に投資しない国に未来は無い、そもそも教育が投資であるということをどうやったら認識してもらえるのかなと思う。