男性育休教員の日常

某公立高校に勤務する育休取得中の教員の日常について記録するブログ

育休取得までの道のり(前半)

 

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最終的には、9〜12月(2学期の間)の4ヶ月育休を取得することになったのですが、そこに至るまでの道のりについて、少し振り返ってみようと思います。

 

育休を取ろうと思ったきっかけ

 

同じ職場には男性で育休を取得している人はいませんでしたが、同じ大学の先輩教員が育休取得していることをSNSで発信されているのを見て、そういう道もありだなと思ったのがきっかけでした。

 

第一人者にはなりきれない、日本人パワー全開です。

 

育休取得までの道のり

①2020年12月(妻妊娠2ヶ月)

 

妊娠検査薬で陽性になり、妊娠が発覚。

妻と喜びに浸りながらも、安定期に入るまではまだまだ安心できない日々です。

 

②2021年2月(妻妊娠4ヶ月)

ようやく安定期に入ったタイミングで、いよいよ育休取得に向けての行動をスタート。

 

当時担任をしており、私の学校では持ち上がりが基本なので、新年度も同じ学年の担任を任される可能性が高かったのですが、もし育休を取得するとなると途中で担任交代ということになってしまいます。

 

男の先生でも育休をとるというインパクトも大事かなという思いもありましたが、それは私一人で決めるべきことではないので、まず学年主任に相談。

 

幸いなことに、同僚の先生方は理解のある懐の深い方達ばかりなので、「今しかできないことを」ということで、快く背中を押してくれました。

 

ただ、担任が途中で交代するということは大きなことなので、職場全体でカバーできるように管理職と相談する必要があるということも言われました。

 

新年度の校務分掌は、基本的に校長が決めることであり、そのリミットが迫っている時期でもありました。

 

直属の先輩の後押しもあり、すぐに校長に相談。ここでも育休取得については応援するということを言っていただき、一安心でした。

 

最初は2ヶ月程度の育休取得を考えていましたが、3ヶ月以上でないと代わりの教員を充てられないという制度があることを知り、結果的には9〜12月(2学期の間)の計4ヶ月の取得ということで話が落ち着きました。

 

校長からは年度末までの7ヶ月にしてくれた方が、代わりの先生を探しやすいという話もありました。

 

確かに、年度末までの方がキリがいいのは間違いないのですが、妻も私も育休を取得するとなると収入がこれまでの2/3以下になってしまい、経済的にしんどくなるのも事実です。

 

ただ、これは強制する話ではなく相談ということで話をされたので、こちらの事情も説明して4ヶ月という話に落ち着きました。

 

この辺のお金の話は、また後日ゆっくり書きたいと思います。

 

③2021年3月(妊娠5ヶ月)

校務分掌が全体で発表される前に校長に呼ばれ、担任から外してもらえることに。

 

教員には担任以外にもたくさん仕事があり、ヒマな部署なんてないのはもちろんなのですが、やはり一番大変なのは日々最前線で生徒や保護者と向き合う担任です。

 

新年度は、生徒とは少し距離を置いて、家庭としっかり向き合うことを可能にしてくださった管理職や同僚の先生方には感謝しかありません。

 

ここで難しいのは、どこまで育休取得の意向を打ち明けるのか。

妊娠安定期に入ったとはいえ、いつなにが起きるかわからないのも事実。

そうした中で妊娠のことを伝えることは、非常に複雑な気持ちになります。

もし、なにかあった時の精神的ダメージは計り知れません。

 

しかし、新年度の校務分掌でいきなり担任を外れることになった私に、「なぜ?」と聞いて来られる同僚もたくさんいましたし、当然のことです。

 

これから育休取得中にご迷惑をおかけする同僚のみなさんに話を打ち明けられないことは非常に心苦しかったです。

 

私の場合は、所属する部署の長(前年度および新年度)と管理職の先生だけに直接相談することにしました。他の先生方には、育休取得がいよいよ迫って引き継ぎをするタイミングで相談をすることにしました。

 

なんとか新年度を無事迎えることができそうで、ほっとした年度末でした。

 

新年度のことについては、後半で。